やる気がある

B’z 45th Single「BURN -フメツノフェイス-」-生き方で顔が変わる-

Image by Anna Ventura from Pixabay

“せめてあなたの中ではいつまでも輝いていたい”

人は衰えていく。体力も容姿も、いつまでも昔のままではいられない。

やがて確実になくしていくものを 数えてばかりでは、輝けない。

フメツノフェイスになるには、 どうすればいいのか。

輝く生き方のヒントが、きっとこの曲の中にある。

Release:2008.04.16

BURN ‐フメツノフェイス‐ / やる気がある

BURN。このタイトルには、自分自身を燃やす、その姿を他人の心に焼きつける、といった意味が込められている。

“消えることない色 そんなのどこにある?
時間が切りとる鮮烈な傷口”

かつては痛みを伴い、 真っ赤な血がでていた傷口ですら、時間が経てば、そこにはカサブタができ、赤い血は流れなくなる。 その瞬間にだけある鮮烈な傷口。

“フメツノフェイス
せめてあなたの中では 特別な色でありたい
その記憶のどまん中で
血よりも紅く焼きついて”

ではどうやって、その記憶に 自分を残すことができるのか。それは、「自分自身」で、精一杯生きることだ。その瞬間を駆けぬけて、不滅となった 3人のミュージシャンの言葉を紹介したい。

Don’t compromise yourself. You are all you’ve got.

自分に対して妥協してはいけないわ。 今のあなたはアナタ次第よ。

ジャニス・ジョップリン

Wanting to be someone else is a waste of who you are.

君じゃない他の誰かになりたがるだなんて、君自身として生まれたことがもったいないよ。

カート・コバーン

I’m the one that has to die when it’s time for me to die, so let me live my life, the way I want to.

死が訪れたときに死ぬのはオレなんだ。だから自分の好きなように生きさせてくれ。

ジミ・ヘンドリックス

不滅のフェイスには、誰かの真似なんかじゃなることはできない。圧倒的なオリジナルリティが必要だ。

“命がけで駆ける 痩せた野生の馬のように
自己のはかなさ 知れば知っているほど
息を呑むよな きれいな 瞬間を生む”

大事なのは、容姿の美しさ、スタイルの良さ、そんなことじゃない。

「時間は有限である」という事実を前提に、その有限の中で自分のすべてをかけて何かに向かう姿が、永遠性や不滅性を感じさせる。それは、人間の存在そのものがもつ儚さと輝きが凝縮された瞬間だ。

誰にだって死は訪れ、 かならず滅んでいく。 それでも、そのはかなさを命がけで駆ける、 きれいな瞬間が、不滅のフェイスにさせてくれる。

yokohama / 落ち込む

横浜は一つしか存在しない固有名詞であるため、本来はYokohamaと大文字から表記されるべきだが、この曲では意図的に小文字で表記されている。それは、いくつもある横浜での思い出のそのひとつ。という意味でyokohamaとなっているのだろう。

“この町には誰もいない 誰も待っちゃいない
いつものように歩いても
まるで俺はシャイなstranger”

そんなふうに、暗く、落ち込んだ様子が歌われる思い出のyokohama。

“誰に出会ったとしても
愛しきれない again”

このフレーズでは、「君」との別れから、自分を責め、さらに悩みが大きくなり、もはや自己否定にまで至ってしまっている。

“傷つけてしまった人よ
どうか許さないで never again”

その優しさに応えられなかったことを、許してほしいのではなく、許さないでほしい。そう願うことで、いつまでも消えない、優しすぎる君の影から逃れようとする。

“むなしさにも 慣れてしまう頃
この部屋を出てゆこう
思い出を全部 抱きしめたまま
どこか遠くまで 歩いてみよう”

そうして、遠くまで歩き出すその胸には、yakohamaの思い出たちが抱きしめられている。

希望の歌 / 憂慮する

大人になると、どうしても日々の生活に対して、その感度は鈍くなっていってしまう。

“かくれた声を 見つけてよ
大ざっぱに日々を 通り過ぎないで
やがて咲く花の色を決めるのは今”

誰かの悩みに対して、あとになって、そういえばあのときとか、どうして気づけなかったんだろうとか、なんてことばかりだ。

そんな反省ばかりを繰り返しても仕方がない。今、気づかなければいけない。

その違和感。それはけっして当たり前なんかじゃない。

その声は小さく、耳を澄まさないと 見つけられない。自分のかなしい歌を聴いてくる人がいる。それだけで、心強くなるし、歌声にも力が入る。それがどんなにかなしい歌であっても、手を差し伸べてくれる人がいれば、それはきっと希望の歌になる。


最高の残像を焼きつける。